現在は人生100年時代と呼ばれ、これまでと比して長い期間でキャリアを考え形成することが必要である一方、VUCAの時代とも呼ばれ、キャリアの見通しが立ちづらい状況である。とりわけ医療を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、医療DXの推進、医療提供の場の多様化などにより大きく変化している。このような不確実性の高い状況の中で看護職が長期的にキャリアを形成していくためには、学習を継続し周囲の環境変化に適応しながら、専門職として成長していくことが求められる。近年新たに着目されているキャリア論の一つ「持続可能なキャリア(Sustainable Careers)」においては、ウェルビーイング・健康・生産性を同時達成しながら生涯学習者としてキャリアを形成していくための重要な要素として、「貢献」が注目されている。本研究では、看護職が自身の「貢献」を認識することが、キャリア形成にどのように関連するのかを探究し、看護職の長期的なキャリア形成支援の示唆を得たいと考える。