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文学研究科 福田 寛之

構成主義における虚偽なる判断の可能性:一人称及び三人称的観点から

数学・論理学の哲学における構成主義と呼ばれる主観主義的立場を研究しています。真理を構成主義的に認識や正当化と結びつけて考えるとき、人が虚偽なる判断をなしうることはいかにして可能なのか。この問題に、言語・コミュニケーション・合理性・証明の観点に加え、構成主義の源流に遡ることで迫っています。

文学研究科 野村 拓矢

アフロディシアスのアレクサンドロスの倫理学研究:神学・自然学との交差に着目して

古代以降、アリストテレスの著作はより整合的な理解のため注釈の対象となってきました。アフロディシアスのアレクサンドロスは、アリストテレスの著作への注釈者として、多大な影響力を有する古代の哲学者です。本課題は、未だ十分に整理・検討されていないアレクサンドロスの倫理学について、特に神学・自然学といった他の学問分野との交差に着目して研究を行い、彼のアリストテレス解釈の独創性を明らかにすることを目指します。

文学研究科 登坂 優佳

⾳楽を含む⾮⾔語表現の意味理解プロセスの解明に向けた統合的研究

非言語表現における意味理解の特性について、言語表現と比較しつつ、⾔語哲学の理論的観点と認知科学・計算機科学等の実証的観点の双⽅から研究しています。本研究では、言語表現を中心に発展してきた意味論的枠組みを非言語表現の観点から問い直すことを通じて、人間の意味理解の多様性を捉える理論の構築を目指します。

理工学研究科 髙倉 彬

バイラテラル遠隔操作に基づく力触覚を考慮した強化学習による着衣支援

これまで、人の動作や対象物の特性をインピーダンスとして同定し、環境変動に適応的なロボットの動作生成をおこなってきました。本プログラムの採択期間中にではCarnegie Mellon Universityにて、着衣や食事といった人との接触を伴う外乱の多い環境下におけるロボットの動作生成に取り組みます。
具体的には、遠隔操作で得られた力触覚を含む動作データから報酬関数を推定し、それに基づく制御系設計までを一気通貫で行うことで、実環境で安全かつ十分な速度で動作する生活支援ロボットの基盤を確立します。
将来はアカデミアの道へ進むことを希望しています。

理工学研究科 杉浦 直人

モデル圧縮とオフロード協調設計によるエッジ向け⼤規模⾔語モデル推論の⾼効率化

私は、限られた計算資源でも大規模言語モデルを高速・省電力に動かすために、モデル圧縮とオフロードを協調的に最適化する研究に取り組んでいます。スマートフォンやロボットでクラウドに頼らず大規模言語モデルを効率的に動かし、人々の生活を支える基盤技術の確立を目指します。将来は、大学教員として計算機システムに立脚したAI研究において国際的に競争⼒のある研究を推進し、後学育成に注力したい。

理工学研究科 出口 裕之

オムニモーダル運動基盤モデルの構築に向けた環境整合的な将来運動予測の研究

専門分野に対する深い理解と洞察力をもったデジタルヒューマン技術の研究者を目指します。特に、私が現在取り組んでいるタスク、「人物姿勢推定」はヒトの状態を把握したり、それをデジタル空間にそのまま息づかせる技術であり、健康や安全の保障からエンターテイメントに至るまで幅広い分野への応用が期待されています。将来的には、社会の潜在的な課題を解決するための研究成果を世界に発信し、 日本の科学技術や産業の発展に貢献したいと考えています。

理工学研究科 大海 佑介

未知の空間環境に対して頑健な低次元信号を用いた人物姿勢推定

私はコンピュータビジョンの研究を通じて、人々がより安心して生活できる社会の構築を目指します。私が取り組んできた「人物姿勢推定」は、工場での人身事故の未然防止や、病院での患者の見守りといった、様々な「人に寄り添う」シーンでの応用が期待される技術です。従来の研究で主流なRGB画像を用いた推定手法は、暗所などで推定精度が低下します。そこで、無線や音響などの低次元信号を用いることで従来手法の課題を解決します。

理工学研究科 池田 航

ウェアラブルカメラを用いたユーザ特化型モーションキャプチャシステムの実現

私はカメラや加速度センサーを身体に装着した人物の動作を推定する研究に取り組んでいます。スポーツ動作の解析やAR/VRへの応用を目指していますが、既存の手法には利用環境や動作の種類に制限があります。そこでより汎用的で高精度な動作推定技術の実現を目指します。これらの技術を活かし社会に貢献できる研究を目指します。

医学研究科 池田 惇平

手術支援用対話式生成AIの構築

AI研究にて学位取得した後、当院において学んだ手術技術を自分自身がどのように実践できるか、多くの症例を執刀する臨床環境に身を置きたいと考えている。自分の手術技術を認識した上で、海外留学にて手術に対する視野や見識を広げたい。近年、海外における手術医療では、必ずしも「合併症の少なさ」や「根治性の高さ」が最優先されているわけではない。医療制度、リソース、患者の価値観は国や地域によって多様であり、ときに医療コストや短期的なQOLが、長期的な予後より重視される場面もある。こうした状況下において、国や文化を問わず、外科手術を客観的に評価できるグローバルな指標の必要性が高まっている。
私はこの課題に対し、本研究で培った生成AI技術を活用して、術中の操作や判断を定量的にスコア化する新たな外科手術評価モデルの構築を目指している。従来の評価が術者の主観や施設ごとの文化に依存していたのに対し、AIを介した客観的スコアリングは、教育・技能評価・安全管理といったあらゆる領域において普遍的な指標となり得る。将来的には、外科教育の標準化、術者の技能評価、さらには国際的な手術の質保証の基盤となることを目指している。