人間のいなくなった土地に残された「放擲された空間」について研究しています。
それらは、悪化や荒廃といった価値判断が前提とされ、再利用や土壌汚染回復の研究がされてきましたが、本研究では再利用を前提としない現在の状態そのものの存在意義を明らかにする試みです。
人新世をめぐる環境哲学と人口減少の進む地方の現状を交えながら、建築・都市・ランドスケープなどの計画学における新たな理論「放擲の計画学」の構築を目指します。

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Keywords
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理工学研究科 張 文倫
Compute-in-ROMによる大規模言語モデル推論の超低電力化技術の創出
巨大言語モデル(LLM)が持つ卓越した能力により、人間の生産性は飛躍的に向上している。一方で、個人情報の保護やリアルタイム処理の需要が高まる中、LLMをエッジデバイスで実用化するには、消費電力の大幅な削減が不可欠である。本研究では、「Compute-in-ROM(CIROM)」アーキテクチャを提案し、従来と比べて20倍以上のエネルギー効率の向上を目指す。CIROMは、高密度なROMにLLMのパラメータを固定的に格納することで、全ての計算をメモリ内で完結させることを可能とするアーキテクチャである。これにより、現在のLLMアクセラレータにおいてボトルネックとなっているデータ転送によるエネルギー消費を劇的に削減し、従来比で20倍以上の効率向上を実現する。さらに本研究では、アルゴリズムの観点から、LLMの量子化や枝刈り技術の活用についても積極的に検討している。
理工学研究科 山形 智咲
ハイドロゲル製マイクロウェルアレイによる単一細胞由来エクソソームの網羅的解析
私は,マイクロ流体デバイス・微細加工技術・ハイドロゲルを用いて,単一細胞由来エクソソーム解析の研究を行っています.細胞外小胞であるエクソソームは,癌などの疾患の機序における重要な因子として注目されており,詳細な機序解明のために,単一細胞由来のエクソソーム解析が求められています.そこで,ハイドロゲルにより構成されたマイクロウェルアレイを用いることで,従来難しかった単一細胞由来エクソソームの網羅的な解析の実現を目指します.
キャリアの展望としては,生命科学分野において社会に最大限貢献したいと考えており,国内外を問わず幅広く検討しています.在学中は広い視野を持つことで,自らの想いを実現するために適したキャリアを切り拓いていきたいです.
理工学研究科 貝塚 泰介
理工学研究科 袁 睦茜
理工学研究科 孟 凡
High-Performance Heat Sinks via Enhanced Phase-Change Cooling: The Role of Surface Nanostructures
将来のキャリアにおいて、私は自身の言語能力と文化的理解、国際的な協力の架け橋となることを目指している。私は中国語、日本語、英語に堪能であり、中国と日本の文化にも深い理解を持っている。これらの多言語能力と文化間の洞察は、異なる背景を持つ研究者や企業間のコミュニケーションを円滑にし、より効果的な協力を実現するための貴重な資源である。
具体的には、最新の研究成果を産業界に迅速に適用し、実践的な解決策を提供することで、両国の技術革新を推進する。さらに、国際会議や共同研究プロジェクトを通じて、日本と中国の研究者間のコラボレーションを深め、新たな科学技術の開発に貢献することも重要な役割と考えている。このような活動を通じて、国際的な課題に対する効果的な解決策を模索し、より持続可能な未来のための基盤を築くことを目指している。
理工学研究科 石川 玲奈
理工学研究科 ハン キ
Development of a Paper-based Analytical Device for On-Site Naked-Eye Detection of Ochratoxin A in Coffee
I plan to conduct research on rapid and user-friendly point-of-care testing (POCT) devices, with the goal of developing faster, more sensitive, portable, and cost-effective solutions that contribute to a safer and healthier world. I aim to apply POCT technology for various applications, including enhancing food safety in order to minimize disease outbreaks, improving disease diagnosis and early screening for timely treatment, and facilitating self-management for patients with chronic conditions. In the future, I would like to work as a research scientist in a university or research institute.
医学研究科 田中 雄也
胎児要因により妊娠中断に至った方のための包括的ゲノム診断システムの構築
今後のキャリアとして、周産期医療と臨床遺伝学の専門性をさらに深め、国内外で胎児診断・治療の発展に貢献できる医師・研究者としての役割を果たしたい。具体的には、ゲノム解析技術の進展を活かし、遺伝性疾患の新規診断法や胎児治療の確立に向けた研究を推進する。また、産婦人科医として臨床現場での診療を継続しつつ、遺伝カウンセリングの充実を図り、患者支援の強化に努める。さらに、国際学会への積極的な参加や海外研究機関との共同研究を通じて、グローバルな視点を持った医療の発展に寄与したい。将来的には、周産期医療と遺伝学の橋渡しとなる教育・研究機関の設立を目指し、次世代の医療者育成にも貢献していきたい。