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文学研究科 細谷 諒太

周辺的英語表現の分析に基づく妥当性の高い言語理論の構築

コミュニケーションでアドホックに生じる新奇表現に興味を持ち研究しています。特に日英語の句複合語という表現(e.g. the “I’m about to drop some disappointing news on you” face)を収集し、その産出メカニズムや対人効果を分析しています。逸脱的表現の使用を許容し動機づける人間の言語知識の解明と、それをモデル化できる言語理論の構築を目指しています。将来は大学等の機関で言語関連の研究を続けたいと思っています。

文学研究科 中嶋 康太

ウィリアム・ブレイク「大色刷版画」主題分析——連作としての構成の再検討——

文学研究科 寒河江 陽

20世紀初頭のドイツにおける女性概念 ベンヤミンとジンメルの思想史研究を手がかりに

20世紀ドイツのユダヤ人思想家ヴァルター・ベンヤミンの思想を分析しています。とりわけ、教育思想家グスタフ・ヴィネケン、社会学者ゲオルク・ジンメル、婦人解放運動の指導者マリアンネ・ヴェーバーらの思想と比較することを旨としています。目下、ベンヤミンの師匠であったリッケルト、ジンメル、そして好敵手であったハイデッガーの弁証法論理学、歴史哲学とどの様に異なる思想をベンヤミンが展開していたのかに興味を持っています。

文学研究科 松本 蒼来

多様な性の当事者の談話分析-「性に平等なドイツ語運動」への貢献のために

My research delves into the nexus of German language use and gender issues, with a special emphasis on the linguistic practices among diverse gender identities. In a time where diversity and inclusion are paramount, the usage of language are scrutinized closely. My work aims to visualize and bring to the forefront the often marginalized and overlooked language issues of minorities during. This effort not only aims to anchor such discussions in modern discourse but also to prevent these critical issues from being historically overlooked. Looking ahead, I aspire to perpetuate the documentation of minority language issues throughout my academic career.

文学研究科 高萩 智也

ヒューム「証言論」の再構成と、現代的社会認識論へ向けての展開

私は18世紀スコットランドの哲学者であるデイヴィッド・ヒュームの哲学を通して、知識が生産・伝達されるとはどのようなことか、また、社会におけるよりより知識の生産・伝達方法とは何か、という問題を考えてきました。幸いなことに今後も研究を続けられます。SPRINGスカラシップ研究学生に採用されたことで経済的な余裕が生まれたのはもちろん、他分野の学生と交流し、研究に新しいアイディアが生まれました。

文学研究科 岩浪 雛子

紅化粧の普及過程に関する考古学的研究 - 紅猪口に注目して -

私は「人々の粧い」という点について、化粧道具に注目して研究しています。現代においても身近な分野ですが、未だ不明な部分も多く、研究を進めることで新たな化粧の歴史の側面を明らかにできそうです。歴史は誰もが生活をする中で考える機会があるものです。JSTでは自分の研究を軸に、歴史研究のあり方・歴史に対する向き合い方について広く学び、将来は人々の歴史に対する眼差しに目を向け、それを発信する役割を果たしたいです。

文学研究科 越智 友里絵

A Study on Foucault's Heterotopic Spaces in the Works of E. M. Forster, Aldous Huxley, and George Orwell

1860年代英国で人気を博したセンセーションノヴェルという小説ジャンルを取り扱っています。この小説群は当時批評家によって文学的価値が落とされていましたが、20世紀後半にかけて再評価されはじめました。センセーションノヴェルの主な担い手である女性作家に注目し、セクシュアリティや動物について研究しています。

政策・メディア研究科 遠藤 杏

高校生がどのようなプロセスを経て学習ストラテジーを見つけていくのか

スペイン語教育、社会言語学を用いた言語教育について研究し、学生に教えることができる大学教員。可能ならば今後も中学・高校でもスペイン語を指導していきたい。また日本でスペイン語を教えている中、高校の先生が定期的に集い、情報の共有、成功体験、悩みなどを話せる会の開催や、留学を望む中高生の支援を行いたい。他の国、地域のスペイン語教師と交流を持ち、日本の教育の現状や問題点、改善点を伝えていく役割を行いたい。