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医学研究科 高橋 吾朗

免疫機構の脳発生における役割の解明

免疫機構の脳発生における役割を解明することが私の研究テーマである。小児科医として臨床に携わる中で、高度なことを次々と獲得していくこども達をみて、脳の形態形成と機能獲得の一端を自身の手で解明したいと思った。将来はphysician scientistとして、神経発生学と小児科臨床を結びつけ、特に新生児診療を変えるような仕事をしたい。またアカデミアにおいて学生の教育に貢献することを目標としている。

医学研究科 ゲッティンジャ キャサリン

Myopia progression, dry eye, and presbyopia conditions and treatment in relation to quality of life

I am investigating the relationship between ocular conditions such as presbyopia, myopia, and dry eye and quality of life, including the interrelationship with other systemic conditions. I am also exploring animal models of diabetic retinopathy to better understand the disease pathogenesis and develop new treatments in humans. I have a Doctorate of Optometry and a Master’s in Public Health, so I am experienced in clinical practice and understand that side of the field. In the future, I hope to find positions that allow me to continue to research ocular conditions and improve patient outcomes.

医学研究科 内 良介

細胞間相互作用を介した脳皮質の形態形成解明

臨床医(小児科医、新生児科医)としてのバックグランドを持ちながら、脳発生に関わる基礎研究を行っている。大学院の間、脳の正常がどのように生み出されるかについての理解を深めつつ、その解明のための科学的考察能力、実験技術の習得を目指している。将来的には、正常脳発生のメカニズムを基礎に、新生児医療で問題となっている早産児の脳の変容のメカニズムの解明、ひいては治療の創出を行うことが究極の目標である。

社会学研究科 三木 春紀

マルティン・ブーバーの対話に基づく教育関係論

私の研究目的は、思想家マルティン・ブーバーの人間形成論を彼の出自に関わるユダヤ思想の文脈から明らかにし、その人間形成を援助する教育関係論の内実を明らかにすることである。本研究はブーバーの思想研究としての意義のみならず、共生社会の維持において不可欠な「対話」や「ケア」の問題に貢献する可能性を探究しており、教育現場に限らず他者との協働を図る実践や制度を下支えする基礎理論を提供することを目指している。

商学研究科 王 カク

アドスケープ -広告環境が広告効果に与える影響-

本研究は、広告、環境、消費者の三者間の相互作用に着目し、その関係性を探究する点で新しい研究である。環境を新たに考慮した、この新しい研究を推進することは、2021年に登場した「メタベース環境」における広告表示の最適化を図ることに貢献し、広告実務に貢献するだけでなく、一般社会の資源の最適配分を通じて、社会の厚生に寄与するものと期待できる。具体的には、例えば以下の2点が期待できるであろう。(1) メタバースが切り開く仮想世界では、現実世界では思いもよらない多様な場所に広告が出稿されるため、これまでにない反応が示される可能性がある。このとき、本研究の知見は、運営者や政府が予測できない生活者の反応を予測することで、実務的・社会的に最適な広告開発に貢献できるであろう。(2)メタバース環境においては、生活者は、広告に反応するだけの立場にはない。Web 3.0の技術とデジタルコンテンツのアセット化の発展により、その広告そのものの消費を楽しんだり、逆に共創に参加したりする可能性がある。このとき、本研究の知見は、広告の消費や創造という新しい生活様式を説明・予測し、市場創造や法規制に貢献できるであろう。

社会学研究科 佐野 貴紀

実験心理学・神経科学・深層学習を用いた顔魅力規定因の普遍性と多様性の解明

私は、実験心理学手法・神経科学的手法・深層学習手法等を組合せた統合的な手法を用いることで顔魅力規定因の普遍性・多様性を解明することを目的とし、研究を進めています。様々な分野を跨ぐ学際的な研究者となれるよう、日々研究に取り組んでおります。

社会学研究科 水田 綾奈

都市空間とインフラ技術の比較社会学的研究 ―東・東南アジアのエレベーターを事例に―

今後の研究の展望として、現在取り組んでいるインフラを対象とした社会学的研究を、研究領域を超えて学際的に意義ある成果に繋げていきたいと考えている。そのため、博士課程修了後については、社会学の研究者として、社会学以外の人文・社会科学系の研究者のみならず、自然科学系の研究者とも交流ができる環境に身を置き、研究活動を続けていきたい。

社会学研究科 閻 書普

在日新華僑のナショナル•アイデンティティ及びその影響要因に関する研究

グローバリゼーションの時代である一方、世界的な対立と紛争が深まっいる。私は在日中国人を起点とし、世界における中国人移民の現状と彼・彼女らのナショナル・アイデンティティを探ってみたい。 博士課程では、ポストコロニアルの視点から在日中国人のナショナル・アイデンティティをあらゆる側面から分析したい。 今後は、精神分析などの学問領域にわたって、さまざまな地域の中国人移民のアイデンティティをさらに探求していきたいと考えている。

法学研究科 山岡 陽輝

イスラーム主義組織「解放党」の研究──思想と活動に関する多角的検討を通して

現在、イスラーム主義組織「解放党」の研究に取り組んでいる。解放党は、目標や方法論等、一貫した思想を保持しながら、中東や東南アジア、欧米などグローバルに活動を展開している。またそれに伴って、各国の社会や政府との間にさまざまな関係性を生じさせている。本研究では、解放党を事例に、「地域」の枠組みを超えたグローバルなイスラーム主義組織の動態を、「地域研究」の手法を通して実証的に解明することを目指している。