私は、ARグラスとAIを組み合わせ、音声だけでなく視線・ジェスチャー・空間的な位置関係といったマルチモーダル情報を用いて、人がAIとより直感的にコミュニケーションできるシステムの実現を目指しています。特に、AIを単なる支援ツールやパートナーとして扱うのではなく、ARを通して人間の知覚や理解能力を拡張する「人間拡張(Human Augmentation)」の手段として活用することに関心があります。

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理工学研究科 池田 和真
FWLデータ解析に基づく革新的な次世代3Dセンサ技術の創出
LiDARは自動運転の物体認識・自己位置推定を支える中核センサだが、レーザを発射して反射光を受光し測距を行う仕組み上、鏡やガラス等の反射物が多い環境で誤った測距結果を出力してしまう。特にガラス反射によって本来存在しないはずの点群(ゴースト)が生成され、誤った3D形状が生まれてしまう。従来のLiDAR内部デジタル信号処理だけではゴーストを分離する情報が欠けるため、ルールベース信号処理ではこの問題を解決できなかった。ゴーストにより障害物等の誤認識が誘発され、渋滞や接触事故の直接的な要因となり得てしまうため、LiDARの環境耐性向上はレベル4自動運転実現の最優先課題と位置付けている。本研究では、“Full-Waveform LiDAR(FWL)データ”を直接活用し、実点群とゴースト点群を判別する深層学習を活用したLiDARシステムを世界で初めて提案する。従来比100倍のデータ量を含む大規模FWLデータセットを構築・公開し、信号処理中心のLiDARから、“FWLデータ”を直接推論可能な深層学習モデル一体型の次世代LiDARへの転換を目指す。
理工学研究科 伊牟田 航基
高配向NVセンターを含む高品質単結晶ダイヤモンドニードルの作製と評価
ダイヤモンド材料研究を通じて、次世代の超高感度センサである「量子センサ」の実用化・応用高度化に貢献することを目指しています。博士課程において材料作製から評価まで一貫した研究能力を磨き、学位取得後は国の研究機関において研究に従事したいと考えています。将来的には、生涯にわたって自ら手を動かし続け、現場に根ざした研究を推進する研究者となることを目指しています。
理工学研究科 伊藤 貴裕
MEMSを用いた再構成可能なモアレフォトニック結晶共振器の研究
私はモアレフォトニック結晶を研究しています。半導体などの誘電体に周期構造を導入したフォトニック結晶は光を遅らせたり、回折限界まで閉じ込めるといったことが可能です。私はこれに「モアレ超格子構造」を導入することで光の新しい性質を発見し、新奇物理の開拓を目指します。
医学研究科 耿 一枝
生物発光技術を活用した脳細胞内酸素化の可視化と脳保護のための循環管理最適化の探索
I am a PhD student in anesthesiology at Keio University, working with OxyBLI technology to investigate neurovascular and metabolic dynamics in the brain. My research focuses on how surgical stress and inflammation affect cerebral oxygenation and neural activity. By combining advanced optical imaging with disease models, I aim to uncover mechanisms of brain dysfunction and contribute to the development of monitoring and therapeutic strategies for perioperative care.
医学研究科 訾 瑞
Microbiota-derived phenyl propionic acid links metabolic state to intestinal stability
I am a graduate researcher at Keio University School of Medicine, focusing on gut microbiota–derived metabolites and their roles in intestinal homeostasis. My research centers on phenyl propionic acid (PPA), a microbial metabolite that enhances colonization resistance against pathogens through metabolic modulation rather than direct toxicity. By integrating gnotobiotic mouse models, molecular biology, and LC–MS–based metabolomics, I aim to uncover how microbiota-derived metabolites regulate host–microbe interactions. Ultimately, I seek to translate these findings into strategies for disease prevention and precision nutrition, contributing to a deeper understanding of how diet and microbiota shape human health.
医学研究科 陳 煉石
Exploring the mechanisms of gut microbiota regulation of the enteric nervous system
My research aims to elucidate how the gut microbiota influences the host nervous system by focusing on interactions between gut bacteria and the enteric nervous system (ENS), and investigating how these interactions relates to the central and peripheral nervous systems. By examining these mechanisms at both molecular and neural circuit levels, I seek to advance understanding of the gut-brain axis. Ultimately, this work aims to provide foundational insights into how microbiota-based interventions could contribute to novel therapeutic strategies for gastrointestinal and neurological diseases.
商学研究科 與那覇 優棋
労働市場の分断解消に向けた制度設計:労働政策の意図せざる副作⽤の解明と実証分析
労働経済学の視点から、日本の非正規雇用や労働市場の制度(無期転換ルールや同一労働同一賃金など)の実証分析を行っています。パネルデータと理論を用いて政策効果を検証し、多様な人材が活躍できる公正な労働市場の実現に貢献することが目標です。将来は大学等の研究機関で学術研究を深めつつ、政府機関や民間企業との連携を通じて、研究成果を実際の制度設計や社会課題の解決に活かせる研究者を目指します。
法学研究科 本多 悠来子
動的で客観的な法解釈像の下で来るべき法務AIと我々の関係をいかに構築するか
AIと法解釈という切り口から研究しています。ここで法解釈とは、法の意味するところを理解・確定し、具体的な事件に当てはめることとしましょう。ところで、アルゴリズムや多くのデータに基づくAIはあらかじめ結論が決まっているという意味で客観的な裁きを実現するため、人間の法解釈より望ましい、という考え方があります。果たして私たちは常にこのような意味で客観性という言葉を使っているでしょうか。法における客観性の問題は古くから法律家たちの頭を悩ませてきました。私の研究は、答えがあらかじめ決まっていない問題に法律家が法解釈によって対処する法の動的な側面の理論的説明を試みます。具体的には、言語哲学や非形式論理学、認知言語学、現象学といった出身の文学部的な学問領域の知見を通じて、客観性の問題の解明をし、その先に人間の自律的で自由な在り方を見ようとするものです。将来は大学に限らず広く教育に携わりたいと考えています。