渡航先(国・機関)
カンボジア・カンボジア開発機構
渡航期間
2023年8月〜10月
主な渡航目的
共同研究、フィールドワーク
渡航先決定理由
カンボジアの研究所で、訪問研究者として働けるため。 博士課程に進学する前にカンボジアに滞在した経験があります。 当時、カンボジアと他国で貿易争いが発生しており、その争いと影響に興味を持ち、カンボジアの研究を進めることを決めました。また、カンボジアで非常に貧しい人々を目の当たりにし、衝撃を受けたため、自分の力で少しでもその国に貢献したいと思いました。
研究テーマ
国際貿易による途上国の経済発展や雇用などの効果を研究
国際貿易によって、途上国(特に東南アジア)の経済発展や雇用などの効果について、研究しています。
研究テーマを選んだ背景
カンボジアの研究機関で働いた機会を得て、様々な体験を得たことから上記のテーマを選びました。
研究を社会に活かすビジョン
国際貿易によって、途上国(特に東南アジア)の経済発展や雇用などの効果を明らかにし、問題を発見することで、政策提案に繋げます。将来的には、国を超えてより良いグローバル世界に貢献しようと考えています。
海外活動によって得たもの、研究への影響、キャリア形成への影響
共同研究の機会を得ることができ、カンボジアで開催された会議に参加しました。その会議で政府関係者と交流することができ、自分の研究にとても有益な情報を入手できました。現地に滞在していなければ、このような交流の機会もなかったと思います。
教育研究面で、海外活動を通じて気付いたこと
カンボジア滞在中に発表の機会をいただきました。
私の研究手法は実証分析ですが、カンボジアの研究者たちは定性分析などを用いており、実証分析の場合には使用しても特に検証せず、回帰分析を行っているようでした。
私が使っている手法は、自分の分野では多くの研究者に認められていますが、現地の研究者は恐らく知らないため認められないことがあり、大変でした。もしカンボジアで政策提案を行う場合は、手法になじみのない他者をどのように説得できるかを工夫する必要があると認識しました。
語学面での準備
カンボジア語はできないですが、研究所の同僚は英語が話せたので、英語ができれば特に問題ないです。
生活面での準備
海外で長期滞在する場合は、事前に様々なことを調査することが重要だと思います。
私が訪問研究者として滞在していた研究所には、何人かの日本人研究者も在籍していました。時折、体調を崩す人がいると聞きました。
これは気候や食事の影響があると思いますので、事前に調査し、準備(薬や自炊など)をすることをお勧めします。私も虫よけなど、現地に必要なものを準備するようにしました。また、医療施設についても事前に調べておくことをお勧めします。医療保険の購入も重要です。私自身、最初は保険に加入しておらず、結局感染症にかかってしまい、高額な医療費がかかってしまいました。
海外活動に要した費用の概算
渡航費 8万円、宿泊費と生活費30万円
費用の拠出元・資金名
Keio-SPRING 挑戦的取組補助費
今後海外活動を予定している方へのメッセージ
海外活動によって、機会が広がりますので、ぜひ挑戦してください。