42人の学生が見つかりました

経済学研究科 上西 雄太

数理モデルを用いた民主主義に関する研究

民主主義の不完全さを意識し、それ自体を見つめ直す重要性は近年高まっている。一方で政治経済学において、数理モデルにより民主主義を検討した研究は少ない。本研究は、民主主義社会を数学的に表現することで、①問題状況や安定をもたらす可能性や状況を示し民主主義の性質を捉え直す、②制度の運用や改善を考える、③関連する先行研究の補足・批判を行うことを目的とする。将来は大学の研究職に就くことを目標としている。

文学研究科 細谷 諒太

周辺的英語表現の分析に基づく妥当性の高い言語理論の構築

コミュニケーションでアドホックに生じる新奇表現に興味を持ち研究しています。特に日英語の句複合語という表現(e.g. the “I’m about to drop some disappointing news on you” face)を収集し、その産出メカニズムや対人効果を分析しています。逸脱的表現の使用を許容し動機づける人間の言語知識の解明と、それをモデル化できる言語理論の構築を目指しています。将来は大学等の機関で言語関連の研究を続けたいと思っています。

文学研究科 寒河江 陽

20世紀初頭のドイツにおける女性概念 ベンヤミンとジンメルの思想史研究を手がかりに

20世紀ドイツのユダヤ人思想家ヴァルター・ベンヤミンの思想を分析しています。とりわけ、教育思想家グスタフ・ヴィネケン、社会学者ゲオルク・ジンメル、婦人解放運動の指導者マリアンネ・ヴェーバーらの思想と比較することを旨としています。目下、ベンヤミンの師匠であったリッケルト、ジンメル、そして好敵手であったハイデッガーの弁証法論理学、歴史哲学とどの様に異なる思想をベンヤミンが展開していたのかに興味を持っています。

文学研究科 高萩 智也

ヒューム「証言論」の再構成と、現代的社会認識論へ向けての展開

私は18世紀スコットランドの哲学者であるデイヴィッド・ヒュームの哲学を通して、知識が生産・伝達されるとはどのようなことか、また、社会におけるよりより知識の生産・伝達方法とは何か、という問題を考えてきました。幸いなことに今後も研究を続けられます。SPRINGスカラシップ研究学生に採用されたことで経済的な余裕が生まれたのはもちろん、他分野の学生と交流し、研究に新しいアイディアが生まれました。

政策・メディア研究科 温 雅芳

Exploring social resilience for urban flood disasters in China

My research directions are urban disaster risk reduction, social resilience, and community resilience. The research focuses on the combination of the humanities and natural sciences, and the integration of different research fields such as disaster education and economics, which contributes to improving the social resilience to urban disasters in Japan. For my career prospects, I hope to work in the disaster research institute in Japan or non-governmental organization such as the United Nations Office for Disaster Risk Reduction.

政策・メディア研究科 近藤 はるか

オペラ歌唱における演奏スキルと⾳響特徴の⽐較分析研究

私は、ソプラノ歌手として、演奏活動を行いながら、どうしたら歌が上手くなるのかを科学的に解明するための研究を行なっています。これまでに歌唱の音響解析を行い、導き出された定量的な数値と、プロの歌手や指導者による主観的な演奏評価の関連性を明らかにし、国際学会での発表を行いました。人の心に響く歌を歌うための方法を解明し、私の研究が自身の歌だけでなく、声楽教育に活かしていけるよう努力を続けていきたいです。

政策・メディア研究科 プーデル ナミータ

都市部の中心部と周辺部のつながりを分析し、集合的な災害回復力を確立する視点:ネパール、カトマンズの事例

My research explores innovative solutions in the food and water system, linking urban and rural areas from a disaster resilience perspective. Delving into disaster resilience through a robust food and water system, my findings aim to contribute significantly to all developing countries and cities. Looking ahead, my career prospects center around the food and water sector, driven by a passion for enhancing sustainability and disaster preparedness. With a solid foundation in research, analytical skills, and a commitment to resilience, I am poised to make meaningful contributions to the advancement of disaster-resilient food and water systems.

政策・メディア研究科 川島 寛乃

実空間における不規則かつ不完全なデータ増加に対応可能な継続学習

To effectively apply AI technology in the real world, AI models must continuously learn and grow by integrating new information while leveraging past knowledge. My research is Continual Learning and it aims to enable AI models to learn continuously in such environments. Specifically, I focus on the “Replay method”, akin to human note-taking, where a portion of learned data is retained for future learning. I investigate how much data should be retained for effective ongoing learning. Ultimately, I aim to apply this technology for societal benefit, contributing to the overall digitalization of society, including small-scale organizations and communities.