渡航先(国・機関)

中国・浙江師範大学

渡航期間

2024年4月1日〜6月15日

主な渡航目的

研究指導委託

渡航先決定理由

グラフの彩色の世界的第一人者であるXuding Zhu氏のもとで共同研究を行うためです。

研究テーマを選んだ背景

私はグラフ理論における、一見単純に見える問題に奥深い性質が隠れていること、そしてそれを明らかにする巧妙なアイディアに魅力を感じグラフ理論を専攻しています。グラフの彩色はグラフ理論の中でも王道の分野の一つであり、 学部生の頃に取り組んだ研究をきっかけとして研究を継続しています。

研究を社会に活かすビジョン

グラフ理論におけるグラフはネットワーク構造を表す組合せ的対象であり、近年、アルゴリズム設計、ビッグデータ解析、 機械学習など様々な側面からグラフ理論の重要性が増しています。私はグラフ理論における基礎研究を進展させることで、それらの分野へ成果を還元していきたいと思っています。

研究を社会に活かすビジョン

海外活動によって得たもの、研究への影響、キャリア形成への影響

海外での研究活動を通して、研究、キャリアの両面で多くのものを得ることができました。研究の面では、受け入れ先のXuding Zhu氏や他の訪問研究者と連日議論を行い、その成果として論文を複数本執筆することができました。キャリアの面では、多くの訪問研究者と面識を持つことができ、今後研究者として必要になる幅広い人脈を広げることができたと思います。

教育研究面で、海外活動を通じて気付いたこと

教育研究面で、海外活動を通じて気付いたこと

中国の大学は、学生数、教員数といった規模が日本の大学とは桁違いであり、 キャンパス内で生活が完結できるという点が特徴的だと感じました。 食事はキャンパス内に多くの選択肢があるうえに安価であるため、研究だけに集中することができる環境でした。

語学面での準備

中国語に関しては無料のアプリケーションを利用して日常会話レベルまで学習しました。英語に関しては英語のラジオを聴くなどしてリスニングの学習を行い、現地での研究はすべて英語で取り組みました。

生活面での準備

中国では使えないwebサービスやSNSが多数あるため、 代替となるアプリケーションの情報を調べて出発前に設定を済ませておきました。

海外活動に要した費用の概算

渡航費12万円、宿泊費35万円、 食費他5万円

費用の拠出元・資金名

奨学金(学内・学外含む)、理工学研究科藤原奨学基金

今後海外活動を予定している方へのメッセージ

私自身海外生活や語学力への若干の不安はありましたが、思い切って海外活動を行って非常に良かったと思っています。海外活動をするか迷っているのであれば、思い切って行動することで貴重な経験と自信が得られると思います。