三澤 可奈

Mycobacterium abscessus complex(MABC)は非結核性抗酸菌の一種で主に肺炎を引き起こす。肺MABC症は近年急増しているが、様々な抗菌薬に高度耐性を示すため現在有効な治療法はない。本研究助成にて肺MABC症に対するβラクタム系抗菌薬を基盤とした新規治療法を確立し、in vitroにおける有効性を確認した。この新規治療法のさらなる有効性および安全性の検討を行い、臨床応用を目指していく。また、他の非結核性抗酸菌症に対する有効性も検討する。