松村 美里

プラトンから現代に至るまで、思想・政治・科学が規定する「人間」は自律した主体とみなされる西洋白人男性を軸に規定され、人間と非人間の境界は度々暴力を実体化してきました。「人間」の境界を問う想像力の宝庫であるSFというジャンルをマイノリティの視座と接続する私の研究は、文学研究の枠を超え、科学や倫理、政治哲学の面からも、より多様な人々の声に満ちた共生社会に繋がる新たな価値を創出することを目指しています。