理工学研究科 若林 拓未

Si導波路-光ファイバ間接続に向けたポリマー光導波路の作製

私の研究は、半導体基板上での光通信を可能にするポリマー光導波路を開発し、光ファイバとSi導波路の接続技術へ応用することである。AIや機械学習を支えるデータセンタの消費電力が社会課題となる中、電気配線の光配線への置換が求められている背景がある。本研究では、半導体製造技術との互換性を重視し、産業界と連携しながら実装を見据えた研究を進める。欧州の研究機関や電気通信メーカーとの共同実験を通じ、光デバイスの精度向上に貢献する。博士課程修了後は、エレクトロニクス産業で分野横断的に研究開発を行うことを目指している。欧州では材料開発から組み立てまでの一貫した研究体制があるが、日本では協業が進んでいない。研究成果を産業に結びつける壁を越え、横断的な視野を持つ研究者として貢献したいと考えている。