経済学研究科 塩沢 晃平

エドマンド・バークにおける文明化認識の源泉にかんする社会思想史的研究

18世紀英国の文筆家・政治家エドマンド・バークが、同時代の啓蒙思想から受けた知的影響を研究しています。バークをはじめとする18世紀の思想家が、眼前に出現しつつある近代社会を把握するためにもちいた「文明化」という概念は、政治・経済から宗教・文化にいたる幅広い現象を、人間本性の哲学的分析と結びつけて総合的に理解する点に特徴があります。分野の枠をやすやすと越える18世紀思想の研究をつうじて、「近代」を捉え返せたらと思っています。