政策・メディア研究科 川上 仁之

陸域における環境 DNA の実用化に向けた森林生物多様性モニタリング手法の開発

◼️研究内容について
私の研究は、森林生態系における環境DNA(eDNA)の動態を明らかにし、生物多様性モニタリングの新たな手法を開発することを目的としています。特に、樹液や人工トラップから得られるDNAを用いて昆虫群集を非侵襲的に評価する研究を進めています。これにより、従来の目視観察や捕獲調査に依存しない、生態系の包括的な把握を目指しています。
今後は、AIやドローンを組み合わせたモニタリング技術の開発を通じて、企業や自治体による生物多様性評価の支援、市民参加型の生態系調査の拡充など、研究成果を社会実装へと発展させていくことを目指しています。

◾️修了後の進路予定・将来の目標
研究者を目指すと同時に、起業しスタートアップを経営したいと考えています。近年、自然災害や獣害・害虫の問題等が増加しており、生態学の重要性が高まりつつあります。これらを解決するには、大学などの教育機関と民間企業、行政や自治体、地域住民の産学官民の連携が不可欠です。そこで、自らが仲介となり連携実現に向けた取り組みを行なっていきたいと考えています。

◼️研究以外の側面について
中高時代は鉄道研究部の部長を担い、全国の鉄道路線を巡るとともに学園祭で部誌の発行や模型展示を行ってきました。現在は昆虫の研究に取り組みつつ、デロイトトーマツ リスクアドバイザリー合同会社で学生インターンとして3年以上務めており、多様な視点を養っています。趣味は昆虫の飼育・採集で、約20年間続けており、現在は国産・外国産を合わせ約500匹をブリードルームで飼育 し、その生態を観察しています。