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商学研究科 廣島 匠

会計基準の正統性に関する研究

私の研究は、会計基準がどのようにして社会から「正しいもの」「当然のルール」として受け入れられていくのかを明らかにすることを目的としています。会計基準は企業活動を支える重要な制度ですが、その内容自体がなぜ信頼され、多くの人がそれに従うのかは十分に解明されいません。本研究では、会計基準を定める組織だけでなく、基準そのものに注目し、社会的な受容の仕組みを理論的に分析します。

商学研究科 蒙 嘉欣

外生的なショックが企業戦略に与える影響:日本の非金融企業を対象とした実証分析

外生的な政策変化や制度的ショックが企業戦略に与える影響について、日本の非金融企業を対象とした実証研究を行っています。特に、環境規制や国際的な制度変化に直面した企業が、事業構成や戦略行動をどのように調整するのかに関心があります。将来的には、実証分析と定性的アプローチを組み合わせ、企業の戦略的意思決定をより多面的に理解する研究を進めていきたいと考えています。

社会学研究科 玉田 優衣

乳児の内受容感覚における個人差と情動調節の発達の解明

私は乳幼児の情動や感情の発達に関心があり、感情と密接に関連する身体内部の感覚である内受容感覚に注目し、乳児期における内受容感覚の測定手法の確立と内受容感覚の個人差が情動表出や制御行動に与える影響について研究を進めています。
様々な分野の研究者とともに、一人の研究者として乳幼児期における情動や感情の発達の基礎研究や臨床研究に携われるよう、研究に取り組んでおります。

社会学研究科 越後 くるみ

中枢神経と自律神経を考慮したネガティブ思考の継続に関する時系列解析と臨床的応用

私は、日常生活の中で多くの人が経験する「反芻(はんすう)」――たとえば、嫌な出来事や自分の失敗について、必要以上に何度も思い返してしまうような思考――が、注意や記憶、感情の処理にどのような影響を与えるのかを研究しています。特に、反芻後に何らかの介入を行うことで、どのように認知機能が回復するのかに着目し、反芻の生理的・神経的メカニズムを明らかにすることを目指しています。将来的には、こうした知見を生かして、ストレスや抑うつに悩む人々が日常生活の中で自分自身でできる認知的セルフケアの方法を開発し、教育や臨床の現場に橋渡しすることを目指しています。心理学・脳科学・臨床応用を横断するこの研究が、こころの健康を支える新たな理論と実践を生み出す一助となればと考えています。

社会学研究科 ジョ 榮珠

一貫性のない態度が境界性パーソナリティ障害の拒絶感受性と脳機能に与える影響

私は、精神疾患当事者における感情の生成・処理メカニズムを計算論的に捉え、理論的に構造化することに関心を持っています。本制度を通じて、境界性パーソナリティ障害や神経発達障害で高頻度に観察される拒絶感受性が、対人場面における受諾・拒絶の確率的変動とどのように結びつくのかを、行動・生理・神経指標を用いて明らかにすることを目指しています。心理学・神経科学・学習理論を横断する本研究を通じて、感情の不安定さを理解と支援の対象として捉える社会的枠組みの構築に貢献したいと考えています。

社会学研究科 王 萌

ソーシャルメディア上のユーザー生成コンテンツにおけるジェンダー表象と女性ユーザーの態度

ジェンダーの視点を踏まえたデジタル・ガバナンスの議論にも接続可能であり、プラットフォーム運営企業や政策立案者に向けたアルゴリズム設計やコンテンツモデレーションの改善提案を行うことで、よりインクルーシブなオンライン環境の構築に寄与したい。今後は、情報科学・社会学・マーケティングの専門家と連携し、社会実装可能な知見を生み出す学際的研究を進めることで、デジタル時代におけるジェンダー平等の実現を目指す。

法学研究科 安田 里菜

国際刑事法におけるジェンダーに基づく犯罪およびその国内法化

将来は、研究者として、性暴力にかかわる国際犯罪はもちろん、非性的暴力としてのジェンダーに基づく暴力も個人の尊厳を脅かす国際犯罪として広く認められ、実効的に訴追されうる対象となるよう、研究に励みたいと考えている。博士課程中にはドイツに留学し、最先端の国際刑事法研究に触れることで、性暴力、ジェンダーに基づく暴力そのものに対する従前の限定的な捉え方からの脱却を図り、視野を広げ、あらゆる角度から、性暴力、ジェンダー基づく暴力の国際刑法上の法的枠組みの在り方を模索していきたい。同時に、教育者として、次世代の研究者を育成することも目標の一つである。国際刑事法におけるジェンダーに基づく犯罪分野のパイオニアとして、自身の知見を学生たちに熱意をもって伝え続けることで、この問題に対して真摯に向き合う人材の育成を試みたい。
また、国内政府機関や国際機関、NGOなどにおいて、国際刑事法およびジェンダーに基づく暴力の専門家かつアドバイザーとして活躍することも望ましい。これにより、国際社会におけるジェンダーに基づく犯罪の包括的な処罰および被害者の権利の保護に寄与することを目標とする。

法学研究科 呉 亦晨

清末期中国における「刑事」「民事」訴訟法——「法の近代化」と近代司法形成の模索

東アジアの法文化の特質を深く理解し、未来の社会における法のあり方を考えるための理論的基盤を構築することを目指しています。