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医学研究科 石川 祐希

ウェアラブルデバイスで取得した複数の生体信号と自記式評価尺度が示すうつ病との関係

精神疾患は産業への影響が甚大で、その徴候の検出、早期発見、早期介入を可能にする技術開発は有用である。非実験的環境において長時間のデータ取得を行い、より実環境に即した状況でのデータ収集を通して、生体信号と抑うつやストレスとの関係を明らかにすることが我々の目標である。多様な学問分野を超え、抑うつやストレス状態についてより深い知見を獲得することで、精神疾患に由来する社会課題の解決を目指したい。

医学研究科 枝川 竣

多層オミクス疫学による遺伝子・環境相互作用を考慮した環境・予防医学研究

私は公衆衛生学上の課題への取り組みを通して心血管性疾患などの重篤な疾病の予防に関する知見を深め、健康寿命の延伸に貢献することを目標としております。現在取り組んでいる課題は金属曝露と生活習慣病に関する関連の解析で、多層オミクス解析も組み合わせることにより、特定の生活習慣と生活習慣病の関連や発症機序について新たな示唆を得ることができ、これまでとは異なる予防についての展望が拓けることを期待しています。

医学研究科 谷口 敬太

治療抵抗性うつ病 (TRD) に対するQPS治療の効果検証と治療効果予測指標の開発

社会学研究科 三木 春紀

マルティン・ブーバーの対話に基づく教育関係論

私の研究目的は、思想家マルティン・ブーバーの人間形成論を彼の出自に関わるユダヤ思想の文脈から明らかにし、その人間形成を援助する教育関係論の内実を明らかにすることである。本研究はブーバーの思想研究としての意義のみならず、共生社会の維持において不可欠な「対話」や「ケア」の問題に貢献する可能性を探究しており、教育現場に限らず他者との協働を図る実践や制度を下支えする基礎理論を提供することを目指している。

社会学研究科 鈴木 結子

都市に住む鳥類の警戒行動とヒト行動の相互関係の解明

博士論文の題目は「都市動物としてのカラスのヒトに対する警戒行動に関する動物心理学的研究」です。私の研究では、ハシブトガラスを都市動物モデルとして、ヒトに対する警戒行動と、環境要因としてのヒトの行動がカラスの警戒行動に与える影響を明らかにすることを目的にしています。Keio-SPRINGプロジェクト終了後1年間在学延長をしますが、その後は民間企業に就職する予定です。

社会学研究科 佐藤 雄一郎

学習意欲に着目した授業の質と、その背景にある教師の力量の解明

私は、「教師の専門的力量とは何か」を研究しています。このテーマは、力量形成や、その発揮に関わる重要な領域ながら、実証的な知見がほとんどありません。そこで私の研究では、心理学的な立場から概念整理をした上で、戸田市教育委員会との共同研究によって、学校教師と児童の縦断データに基づいて教師の力量を検証しています。将来は大学の研究者として、教育行政や実践の支援に携わることを目指しています。

商学研究科 宮本 純至

流通と消費者行動における小売チャネル研究 -グローバル・マーケティングへの展開-

商学研究科 王 カク

アドスケープ -広告環境が広告効果に与える影響-

本研究は、広告、環境、消費者の三者間の相互作用に着目し、その関係性を探究する点で新しい研究である。環境を新たに考慮した、この新しい研究を推進することは、2021年に登場した「メタベース環境」における広告表示の最適化を図ることに貢献し、広告実務に貢献するだけでなく、一般社会の資源の最適配分を通じて、社会の厚生に寄与するものと期待できる。具体的には、例えば以下の2点が期待できるであろう。(1) メタバースが切り開く仮想世界では、現実世界では思いもよらない多様な場所に広告が出稿されるため、これまでにない反応が示される可能性がある。このとき、本研究の知見は、運営者や政府が予測できない生活者の反応を予測することで、実務的・社会的に最適な広告開発に貢献できるであろう。(2)メタバース環境においては、生活者は、広告に反応するだけの立場にはない。Web 3.0の技術とデジタルコンテンツのアセット化の発展により、その広告そのものの消費を楽しんだり、逆に共創に参加したりする可能性がある。このとき、本研究の知見は、広告の消費や創造という新しい生活様式を説明・予測し、市場創造や法規制に貢献できるであろう。

社会学研究科 三好 香次

ダンスの感情表出における表現者と鑑賞者の相互作用:鑑賞者の特性に注目して