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法学研究科 濵野 倫太郎

「葛藤と向き合う政治理論」の構築に向けた領域横断的規範的検討

本研究は、従来規範的検討が不足していた「政治における個人の葛藤(迷い)」について、政治学のみならず関係諸領域の知見を総合し、究極的には「葛藤と向き合う政治理論」として体系化することを目指す試みです。これは、葛藤の検討抜きには政治的言説の極論化、社会の分断、葛藤する市民の自信喪失(投票・政治参加の差し控え)に対応できないという危機感からくるものです。現在は20世紀の政治思想を中心に検討しています。

法学研究科 佐々木 誠矢

法認識論の必要性と可能性

「法とはなにか」を問う法哲学の領域において、法の認識とはどういうものか、そしていかにして可能かを探究しています。

経済学研究科 岡本 憲曉

データ融合を用いたスピルオーバー効果及び平均生存時間の識別と推定

社会科学においては,あるユニットの処置が他のユニットのアウトカムへ影響を及ぼす,干渉と呼ばれる現象が発生しうるため,干渉の効果を興味の対象とすることがある.しかし,これまでの研究では,ネットワークの存在によってユニットに割り付けた処置がその通りに実行されないといったノンコンプライアンスの問題に関してあまり取り組まれていない.そこで,このような問題に対応した推定対象の識別 / 推定方法を構築する.

経済学研究科 西畑 壮哉

スーパースターが同僚やチーム生産に及ぼす長期的効果

個人や組織のパフォーマンスを高める/阻害するような個人間の関係性や行動特性、制度等について関心があり、実験的アプローチと(観察データを用いた)実証的アプローチの双方から研究しています。博士号取得後は、もともと在籍しているシンクタンクで政策研究を行うキャリアとアカデミックキャリアの両方を検討しています。

経済学研究科 塩沢 晃平

エドマンド・バークにおける文明化認識の源泉にかんする社会思想史的研究

18世紀英国の文筆家・政治家エドマンド・バークが、同時代の啓蒙思想から受けた知的影響を研究しています。バークをはじめとする18世紀の思想家が、眼前に出現しつつある近代社会を把握するためにもちいた「文明化」という概念は、政治・経済から宗教・文化にいたる幅広い現象を、人間本性の哲学的分析と結びつけて総合的に理解する点に特徴があります。分野の枠をやすやすと越える18世紀思想の研究をつうじて、「近代」を捉え返せたらと思っています。

文学研究科 岡部 幹伸

分析的ドイツ観念論を用いた知覚の選言説の可能性

分析的ドイツ観念論を用いた知覚の哲学の研究
現代の分析哲学においてアリストテレスやカント、ヘーゲルの発想を復活させようという分析的ドイツ観念論を参照しながら、知覚の哲学の研究を行っています。われわれは世界をいかに知覚しているのか、世界についての知識をどのように得られるのかという問題に現在進行形の哲学的論争と哲学史の双方からアプローチしています。