AIと法解釈という切り口から研究しています。ここで法解釈とは、法の意味するところを理解・確定し、具体的な事件に当てはめることとしましょう。ところで、アルゴリズムや多くのデータに基づくAIはあらかじめ結論が決まっているという意味で客観的な裁きを実現するため、人間の法解釈より望ましい、という考え方があります。果たして私たちは常にこのような意味で客観性という言葉を使っているでしょうか。法における客観性の問題は古くから法律家たちの頭を悩ませてきました。私の研究は、答えがあらかじめ決まっていない問題に法律家が法解釈によって対処する法の動的な側面の理論的説明を試みます。具体的には、言語哲学や非形式論理学、認知言語学、現象学といった出身の文学部的な学問領域の知見を通じて、客観性の問題の解明をし、その先に人間の自律的で自由な在り方を見ようとするものです。将来は大学に限らず広く教育に携わりたいと考えています。

採択者紹介Selected person Introduction
Keywords
87人の学生が見つかりました
経済学研究科 藤本 直樹
経済学研究科 馬場先 薫
局所平均処置効果曲線の完全ベイズ推定法の開発
ベイズ統計学を用いた統計的因果推論手法の開発を行っています。政策や医療、マーケティング施策等おいて、「誰に・どの程度効くか」とその不確実性を正確に見極め、現場の意思決定に直接役立てる枠組みの構築に関心があります。研究と実務の両方で替えの利かない価値を社会に提供したいです。
経済学研究科 中野 領也
複数データを用いた分離ラベル状況での因果効果推定と識別
統計学・計量経済学を基盤として、複数データを用いた因果効果推定を研究しています。特に、処置・アウトカム・共変量が同一ユニットで観測されず、情報が複数のデータに分かれて存在する「分離ラベル」状況を対象に、因果効果の識別・推定・推論を一貫して扱う方法論の構築に取り組んでいます。今後は研究成果を社会実装につなげ、医療などの現場で利用可能なデータ分析基盤や意思決定支援の仕組みへ発展させたいと考えています。
経済学研究科 薗部 成輝
経済学研究科 久保田 誠吾
文学研究科 津上 朗
文学研究科 佐藤 勇輝
ジャン・ジュネの戦争:第一次大戦からパレスチナ問題にいたるその文学の展開と意義
「戦争の世紀」と評される20世紀を生きたフランスの作家ジャン・ジュネ(1910-1986)を対象に、戦争がもたらす抑圧と虐殺、植民地主義と人種主義に関する彼の文学的表現と考察の深化を跡づける研究に取り組んでいます。あわせて、フランス・カン近郊にあるIMEC(Institut Mémoires de l’édition contemporaine現代出版記憶研究所)に所蔵されているジュネの未刊行原稿や手稿群を調査し、その解読と分析を進めています。
文学研究科 大太 瑛吉
オセアニアにおける環礁景観の歴史生態学的研究:出土炭化物の樹種同定分析を通して
私はサンゴ礁から形成される環礁の先史時代に興味関心があります。特に、オセアニアの中でも遠隔性の高い島嶼域における、初期居住期から現在にかけての人為的な陸上環境改変について研究しています。分析方法としては、発掘より得られた炭化物の樹種同定分析やフィールドワークによる現生植生・分布調査、衛星画像解析などが挙げられ、幅広い分野の知見を応用して歴史生態学的研究に取り組んでいます。