有機小分子に対する触媒的な分子変換法を開発することで、特徴的な分子骨格を簡便且つ選択的に合成する手法を開発しています。単一の化合物のみを簡便に合成する手法は、有限な資源の節約、分離精製等に関わる省エネルギー化により、大規模かつクリーンな環境調和型プロセスの創成に繋がることが期待されます。将来の展望としては、企業・業界との協力関係を構築して産学連携を図ることで、社会の抱える課題の解決策を模索しつつ、革新的な化学プロセスの開発に繋げていきたいと考えています。
採択者紹介Selected person Introduction
Keywords
104人の学生が見つかりました
理工学研究科 譚 皓緯
Improving photoluminescence of simple molecules and carbon-based nanomaterials in aqueous environment
My research focuses on synthesizing high photoluminescence red-emitting fluorescent dyes and quantum dots in water, aiming to apply them in bioimaging applications, particularly in tracking and treating cancer cells. I hope to conduct the related research after graduation to get closer to this goal.
理工学研究科 白鳥 俊宏
微細アレイ構造とビジョンベースセンシング技術を融合させたマイクロフォースプレート
現在、私は小さな昆虫の各脚に加わる力を計測可能なMEMS技術を用いたセンサの開発に取り組んでいます。この世には、既存のセンサ技術では測定が難しい微細な力が多く存在し、昆虫が歩行や移動をする際に、各脚にどのような力が加わるのかを解明することもその一例です。昆虫の動きを詳細に理解することで、自然界の高効率で優れた動作メカニズムを解き明かし、それをロボティクスやバイオインスパイアード技術の発展に応用することが可能になります。さらに、昆虫の生態や環境との相互作用についても新たな知見が得られ、生物学や生態学の進展にも寄与することが期待されます。
将来的には、研究者として新たな研究領域を切り開くことを目指しています。現在はバイオメカニクスとMEMSといった学際領域に関わりながら、広い視野をもって探求を進めています。この経験を基に、今後も学問分野の枠を超えた研究を推進し、イノベーションを創出していきたいと考えています。
理工学研究科 シュヴァリエ バティスト ピエール ローラン
近い将来の量子技術の応用における優位性:浅い回路生成モデルに集中
My research takes place in the field of quantum computing and aims to demonstrate quantum near terms technologies advantage based on shallow circuits. In the current NISQ era, shallow circuit play a crucial role and exhibit both fundamental and universal aspects of quantum computing. I undertake to support these advantage proof by focusing my study on AI generative model applications. Indeed, showing a concrete advantage for quantum computers in the field of AI/machine learning will translate into benefits in terms of computational speed and performances for a vast range of applications: language processing (chatbot, general AI…), images/video generation…. Therefore, I believe this is the best way to maximise the impact of current and future quantum computers.
理工学研究科 安永 綾花
プレノプティック・サンプリング定理を離れた撮影者主体の自由視点画像撮影と総合評価
専門分野に対する深い理解と洞察力をもって、将来を担う画像価値を継続的に追究する研究者を目指しています。現在まで一貫し3次元空間表現の研究に取り組んできました。博士課程では、海外研究機関で積極的に議論する環境に身を投じ、3次元空間表現の画像撮影手法の創出を計画しています。将来的には、社会の潜在的な課題を解決するための研究成果を世界に発信し、 日本の科学技術や産業の発展に貢献したいと考えています。
医学研究科 李 墨然
Study of OFF-pathway restoration for advanced visual restoration
I am looking forward to being an excellent researcher in this four years,including publishing some ectraodinary publications which is applicable for the society and clinical work.In my research, I hope to solve the problems caused by genetic diseases that affect vision, and solve these problems at the genetic level through gene editing, modification and other technologies.
文学研究科 篠碕 優人
医学研究科 メランテ マリアテレサ
Therapeutic action of psychedelics on animal models of depression.
社会学研究科 張 佳
eスポーツ文化に関する研究:遊び、ファン実践、キャリア形成のジェンダー化をめぐって
私は、ジェンダーの視点から中国のeスポーツ文化をテーマに、ゲームプレイヤー、eスポーツファン、eスポーツ産業でのギグワーカーの立場から、人々の体験を研究しています。eスポーツが急速に発展し、さまざまな人々が関与するこの分野において、既存のジェンダー規範がどのように影響を及ぼし、各立場の人々にとっての経験がどのように異なるかを浮かび上がらせることに取り組んでいます。この研究により、eスポーツという新たな領域において、人々の実践がどのようにジェンダー化されるかについて、新たな洞察が得られると考えています。将来的には、こうした知見を活かし、eスポーツ産業におけるジェンダーの理解を深め、産業界や教育現場での変革に貢献することを目指しています。具体的には、ゲーム開発やeスポーツイベントの企画において、よりインクルーシブな環境作りを推進し、広範な層のファンやプレイヤーが楽しめる文化の醸成に寄与したいと考えています。また、学術分野においては、メディア心理学や社会学の知見を踏まえながら、ゲーム研究、ジェンダー研究、労働者研究という融合的な分野に新たな知見を提供できればと思います。