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経済学研究科 畠山 哲太郎

マッチングマーケットデザイン: 集権的市場と分権的市場の比較

経済学の知見を活かして社会的に望ましい制度設計を目指す「マーケットデザイン」という分野を研究しています。学校選択制、大学入試制度、ワクチン配布、アファーマティブアクションなどに関心があります。主に理論研究に従事していますが、実証家との協働や異分野とのコラボレーションにも関心があります。アカデミックキャリアを志望しています。

文学研究科 細谷 諒太

周辺的英語表現の分析に基づく妥当性の高い言語理論の構築

コミュニケーションでアドホックに生じる新奇表現に興味を持ち研究しています。特に日英語の句複合語という表現(e.g. the “I’m about to drop some disappointing news on you” face)を収集し、その産出メカニズムや対人効果を分析しています。逸脱的表現の使用を許容し動機づける人間の言語知識の解明と、それをモデル化できる言語理論の構築を目指しています。将来は大学等の機関で言語関連の研究を続けたいと思っています。

文学研究科 寒河江 陽

20世紀初頭のドイツにおける女性概念 ベンヤミンとジンメルの思想史研究を手がかりに

20世紀ドイツのユダヤ人思想家ヴァルター・ベンヤミンの思想を分析しています。とりわけ、教育思想家グスタフ・ヴィネケン、社会学者ゲオルク・ジンメル、婦人解放運動の指導者マリアンネ・ヴェーバーらの思想と比較することを旨としています。目下、ベンヤミンの師匠であったリッケルト、ジンメル、そして好敵手であったハイデッガーの弁証法論理学、歴史哲学とどの様に異なる思想をベンヤミンが展開していたのかに興味を持っています。

文学研究科 高萩 智也

ヒューム「証言論」の再構成と、現代的社会認識論へ向けての展開

私は18世紀スコットランドの哲学者であるデイヴィッド・ヒュームの哲学を通して、知識が生産・伝達されるとはどのようなことか、また、社会におけるよりより知識の生産・伝達方法とは何か、という問題を考えてきました。幸いなことに今後も研究を続けられます。SPRINGスカラシップ研究学生に採用されたことで経済的な余裕が生まれたのはもちろん、他分野の学生と交流し、研究に新しいアイディアが生まれました。

文学研究科 越智 友里絵

A Study on Foucault's Heterotopic Spaces in the Works of E. M. Forster, Aldous Huxley, and George Orwell

1860年代英国で人気を博したセンセーションノヴェルという小説ジャンルを取り扱っています。この小説群は当時批評家によって文学的価値が落とされていましたが、20世紀後半にかけて再評価されはじめました。センセーションノヴェルの主な担い手である女性作家に注目し、セクシュアリティや動物について研究しています。

政策・メディア研究科 温 雅芳

Exploring social resilience for urban flood disasters in China

My research directions are urban disaster risk reduction, social resilience, and community resilience. The research focuses on the combination of the humanities and natural sciences, and the integration of different research fields such as disaster education and economics, which contributes to improving the social resilience to urban disasters in Japan. For my career prospects, I hope to work in the disaster research institute in Japan or non-governmental organization such as the United Nations Office for Disaster Risk Reduction.

政策・メディア研究科 劉 一鶴

⽑沢東時代以降の中国政府改⾰: 何が政府機構の存続を決定するのか?

中国は党国体制の国であり、共産党は幹部の任命などの手段を通じて、国家の官僚組織を効果的に包摂している。しかし、膨大な官僚機構は、その専門性や「下から上への情報伝達」の性質により、共産党中央委員会が完全に掌握できない情報も持っている。現在、習近平政権は党の権力を強化し続けていることが観察される。しかし、彼がなぜそうするのか、どのような要因が共産党の統治能力を脅かしているのかを問い直さなければならない。報告者の博士研究は、共産党がどのように中国の急速に多元化する社会に対応し、利益によって対立しつつある中国官僚機構をどのようにコントロールしようとしているかを分析する。

政策・メディア研究科 近藤 はるか

オペラ歌唱における演奏スキルと⾳響特徴の⽐較分析研究

私は、ソプラノ歌手として、演奏活動を行いながら、どうしたら歌が上手くなるのかを科学的に解明するための研究を行なっています。これまでに歌唱の音響解析を行い、導き出された定量的な数値と、プロの歌手や指導者による主観的な演奏評価の関連性を明らかにし、国際学会での発表を行いました。人の心に響く歌を歌うための方法を解明し、私の研究が自身の歌だけでなく、声楽教育に活かしていけるよう努力を続けていきたいです。