94人の学生が見つかりました

医学研究科 喜山 公輔

脳オルガノイドの異種移植によるヒト-マウスキメラアルツハイマー病様モデルの創出

ヒトiPS細胞から脳オルガノイドを作製する技術を身につけ、脳オルガノイドをマウス脳に移植する方法を確立した。現在、様々な脳オルガノイドモデルを創出することが可能になってきており、マウス脳への移植技術と組み合わせるとあらゆる疾患モデルを創出することができると考えている。神経変性疾患の原因究明や治療法の確立に向け、ヒトの病態に限りなく近いモデルを作製し、自分の研究成果を社会に還元していきたい。

医学研究科 内 良介

細胞間相互作用を介した脳皮質の形態形成解明

臨床医(小児科医、新生児科医)としてのバックグランドを持ちながら、脳発生に関わる基礎研究を行っている。大学院の間、脳の正常がどのように生み出されるかについての理解を深めつつ、その解明のための科学的考察能力、実験技術の習得を目指している。将来的には、正常脳発生のメカニズムを基礎に、新生児医療で問題となっている早産児の脳の変容のメカニズムの解明、ひいては治療の創出を行うことが究極の目標である。

医学研究科 北間 翼

光遺伝学と霊長類モデル動物の2つの新規モダリティを用いた内耳電解質制御機構の研究

私は臨床医と研究医の両方の視点から難聴治療に貢献できる医師になりたいと考えている。医学研究で得られた知見を臨床に活かせないか常に考えながら直接患者に還元することができ、また、実際の患者から医学的疑問を見つけて基礎研究につなげることができるという点で、臨床と研究を両立させることは大きなメリットを持つと考えている。難聴の病態解明および治療薬開発というビッグテーマで少しでも多くのことを明らかにしたい。

社会学研究科 三木 春紀

マルティン・ブーバーの対話に基づく教育関係論

私の研究目的は、思想家マルティン・ブーバーの人間形成論を彼の出自に関わるユダヤ思想の文脈から明らかにし、その人間形成を援助する教育関係論の内実を明らかにすることである。本研究はブーバーの思想研究としての意義のみならず、共生社会の維持において不可欠な「対話」や「ケア」の問題に貢献する可能性を探究しており、教育現場に限らず他者との協働を図る実践や制度を下支えする基礎理論を提供することを目指している。

社会学研究科 三好 香次

ダンスの感情表出における表現者と鑑賞者の相互作用:鑑賞者の特性に注目して

社会学研究科 柿沼 舞花

文化伝達における規範バイアス:協力の維持に寄与する教示機能の可能性

社会学研究科 鈴木 菜穂

心身症患者に見られる内受容感覚と感情の言語化の困難さに関する機序の解明と介入法の開発

自身の身体内部感覚である内受容感覚に着目し,アレキシサイミア(自身の感情を認識・言語化することが難しい性格特性)のメカニズムを研究しています。アレキシサイミアでは,言葉でのやり取りをする従来の心理療法の効果を十分に享受することが難しいという課題があるため,自身の研究を臨床場面に役立てたいという思いを持って日々研究活動に励んでいます。今後は,心理士としての臨床活動と研究の両輪を実現したいです。

社会学研究科 中村 翔

フランスの非正規移民「サン・パピエ」の主体性にかんする社会学的研究

私は現在、日本の非正規滞在者(不法滞在者)について調査しています。日本の非正規滞在に関する研究は多くはなく、かれらに対する世論の見方は厳しい状況にあります。そのため、非正規滞在者の実情を皆さんに知ってほしいという思いで研究を進めています。私は研究者を目指していますが、入管を訪問したり、入管職員と交渉したりなど、支援活動も行っています。研究と支援、両方を通じて非正規滞在の問題を解決することが私の目標です。

法学研究科 山岡 陽輝

イスラーム主義組織「解放党」の研究──思想と活動に関する多角的検討を通して

現在、イスラーム主義組織「解放党」の研究に取り組んでいる。解放党は、目標や方法論等、一貫した思想を保持しながら、中東や東南アジア、欧米などグローバルに活動を展開している。またそれに伴って、各国の社会や政府との間にさまざまな関係性を生じさせている。本研究では、解放党を事例に、「地域」の枠組みを超えたグローバルなイスラーム主義組織の動態を、「地域研究」の手法を通して実証的に解明することを目指している。