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薬学研究科 松田 美琉人

慢性掻痒抑制因子Fizz1のシグナル伝達経路の同定と治療標的への応用

“慢性掻痒(かゆみ)は国内数百万人のアトピー性皮膚炎(AD)患者のQOLを著しく低下させる。現在の治療は抗炎症が主体であり、掻痒そのものへの効果は限定的である。後根神経節(DRG)において、神経成長因子(NGF)が神経線維を皮膚に伸ばすことで掻痒感受性が高まる。我々は複数の慢性掻痒モデルマウスのDRGを用いた網羅的解析により、新規掻痒抑制因子としてFizz1を同定した。本研究では、末梢神経系におけるFizz1の詳細な作用機序について解明する。
将来は日本の科学技術、創薬開発、医療技術の総合的な向上に貢献したい。”

薬学研究科 大嶋 一輝

Klebsiella pneumoniae由来tsRNAの肝がん発がんに与える影響の解明

現在、血中に存在する細菌由来RNA (bRNA)を介した細菌–宿主間相互作用の解明を進め、新規バイオマーカーや治療標的への応用を目指しています。将来的には、基礎研究から臨床応用、社会実装までをつなぐ研究を推進し、低侵襲かつ高精度な診断技術の確立を通じて、疾患の早期発見と健康寿命の延伸に貢献したいと考えています。

メディアデザイン研究科 朱 宇凡

AI-mediated Full-Body Co-Embodiment for Motor Skill Learning

ZHU is a Human–Computer Interaction researcher working at the intersection of embodied cognition, haptic technology, and reflective practice. His research investigates how tactile and motor experience can be captured and shared through interactive systems. A central contribution is EmbodyCraft, which enables practitioners to replay and reflect on another person’s embodied experience in craft contexts such as pottery, opening new possibilities for how tacit knowledge is understood and shared. His work further examines human–AI collaboration and shared control in multi-agent interaction. Alongside his research, ZHU maintains a creative practice in VJing and audio-reactive visuals, reflecting his commitment to understanding how people perceive, act, and engage with the world.

政策・メディア研究科 谷口 朝洋

3D プリントのための最適インフィルの生成アルゴリズムに関する研究

3Dプリンタが可能にする「内部構造」の可能性に着目し、従来の「外形」中心の設計を超え、機能に基づき内部を最適化する手法を確立します。これまで設計対象外だった「内部」を新たな領域と捉え、設計可能領域を拡張することが私の目的です。理論の構築からソフトウェア実装までを一貫して行い、将来のものづくりを支える基盤の構築を目指します。

政策・メディア研究科 山口 桃佳

知的障害者家族の「文化」――ケアを社会へ拓く理論的知見の応用

私はケアの社会化が進む中で、家族が抱え込みに固執する要因を、知的障害者家族にある共通の〈文化〉という視座から解明しています。母親にケア責任を帰すジェンダー規範を解体し、その責任を社会へ分散・共有する理論を構築すると同時に、一般社団法人を設立して障害者アートの事業化等により知見を実装します。このように研究と実践を往還することで、親子がそれぞれの人生を幸せに歩める新たな共生の基盤を築くことが私の使命です。

政策・メディア研究科 小川 楽生

危機に応答するキュレーションの越境と方法:人類学的編集と現代アートの交差点で

現代アートのキュレーションを実践しながら、文化人類学・思想研究・芸術理論を基盤に、展示、キャプション、空間構成が生み出す意味を探究しています。今後も継続的に研究と実践の往還を通じて、表現と社会をつなぐ場を構築していきます。

理工学研究科 小谷 竜也

ミリ波・サブミリ波帯クェーサー吸収線系の解析に基づく標準的ビッグバン宇宙論の検証

遠方の電波源の観測データを基に昔の宇宙の温度(宇宙マイクロ波背景放射温度)を精密に測定する研究を行っている。得られた測定値と標準ビッグバンモデルの理論予測との乖離を定量的に評価することで、宇宙進化のモデルを観測的に検証することを目指す。今後は世界各国の大型電波望遠鏡を用いた新規観測を主導し、未精密の年代における宇宙の温度を測定する。国内外の研究者とも共同研究を行い、宇宙進化史の解明に貢献したい。

理工学研究科 齊藤 龍憲

ミリ波レーダの表現学習基づく非接触ヒューマンセンシングの高度化

私は,非接触ミリ波レーダと深層学習を融合し,人の生理・行動・状態を統合的に理解するヒューマンセンシング技術の研究に取り組んでいます.特に,被験者・環境依存性に起因する汎化性能の課題に取り組み,ロバストな人理解モデルの構築を目指しています.将来的には,センシングとAIを横断的に統合し,医療・福祉・生活支援など多分野に貢献する基盤技術の創出を目指します.

理工学研究科 多田 竣汰

作業解析に基づく力量推定と適応的作業指示を統合した組立工程管理手法の提案

製造現場の組立作業をリアルタイムに解析し、作業者の習熟や力量を多角的に評価する手法を研究しています 。本研究では属人的な管理から脱却し、詳細なデータに基づき個々に適した作業指示を自動生成するシステムの実現に取り組みます。将来は学術界と産業界の橋渡しを担う研究者となり、ものづくりにおける作業管理の標準モデルを確立させ、日本の製造業のDXを牽引したいと考えています。