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政策・メディア研究科 山口 桃佳

知的障害者家族の「文化」――ケアを社会へ拓く理論的知見の応用

私はケアの社会化が進む中で、家族が抱え込みに固執する要因を、知的障害者家族にある共通の〈文化〉という視座から解明しています。母親にケア責任を帰すジェンダー規範を解体し、その責任を社会へ分散・共有する理論を構築すると同時に、一般社団法人を設立して障害者アートの事業化等により知見を実装します。このように研究と実践を往還することで、親子がそれぞれの人生を幸せに歩める新たな共生の基盤を築くことが私の使命です。

政策・メディア研究科 小川 楽生

危機に応答するキュレーションの越境と方法:人類学的編集と現代アートの交差点で

現代アートのキュレーションを実践しながら、文化人類学・思想研究・芸術理論を基盤に、展示、キャプション、空間構成が生み出す意味を探究しています。今後も継続的に研究と実践の往還を通じて、表現と社会をつなぐ場を構築していきます。

政策・メディア研究科 永壽 暖

イネ野外トランスクリプトーム予測の深層学習と共発現構造の導入による改良

気象情報から野外のイネの遺伝子発現を予測し、環境変動の中で植物がどのように応答しているのかを明らかにすることを目指して研究しています。現在は、深層学習を用いて予測モデルの高度化を進め、野外データに基づいたより精度の高い遺伝子発現予測と、その生物学的な解釈に取り組んでいます。将来は、情報科学の技術を生物学や農学に応用し、社会に役立つ研究開発を通して人々の暮らしに貢献できる研究者になりたいと考えております。

政策・メディア研究科 久米田 健人

寒気塊トラッキングによる寒気流出経路の統計的理解と力学メカニズムの解明

私は気象学の中でも寒気流出に関する研究を行っています。大気中の波動は平均すると消える一方で、平均流を駆動し持続的な流れを形成します。冬季の寒気流出はロスビー波によって駆動される流れですが、寒気の発生源や輸送を担う波の詳細は未解明です。本研究では、寒気塊トラッキングを用いてその統計的特徴と力学メカニズムの解明を目指します。

理工学研究科 小谷 竜也

ミリ波・サブミリ波帯クェーサー吸収線系の解析に基づく標準的ビッグバン宇宙論の検証

遠方の電波源の観測データを基に昔の宇宙の温度(宇宙マイクロ波背景放射温度)を精密に測定する研究を行っている。得られた測定値と標準ビッグバンモデルの理論予測との乖離を定量的に評価することで、宇宙進化のモデルを観測的に検証することを目指す。今後は世界各国の大型電波望遠鏡を用いた新規観測を主導し、未精密の年代における宇宙の温度を測定する。国内外の研究者とも共同研究を行い、宇宙進化史の解明に貢献したい。

理工学研究科 三原 友美

経皮薬物送達を可能とする脂質由来カプセルの作製とオイル製剤への応用

脂質由来のカプセルであるリポソームの表面にバイオポリマーを被覆し、さらにポリマー層の化学的な改質を行うことで、バイオ由来ナノカプセルの作製を行う。続いて、カプセルのオイル製剤化を目指して、カプセルへの薬剤や有効成分の担持、および化粧品や医薬品に用いられるオイルへの配合に取り組む。さらに、オイル中に分散させたカプセルを皮膚表面に塗布することで、経皮薬物送達システムへの展開に挑む。

理工学研究科 齊藤 龍憲

ミリ波レーダの表現学習基づく非接触ヒューマンセンシングの高度化

私は,非接触ミリ波レーダと深層学習を融合し,人の生理・行動・状態を統合的に理解するヒューマンセンシング技術の研究に取り組んでいます.特に,被験者・環境依存性に起因する汎化性能の課題に取り組み,ロバストな人理解モデルの構築を目指しています.将来的には,センシングとAIを横断的に統合し,医療・福祉・生活支援など多分野に貢献する基盤技術の創出を目指します.

理工学研究科 野﨑 雄斗

音声会話チャネルへの音環境の作用を捉える完全多重音声対話システム

私の研究では、1人の話者と音声対話システムによる1対1の対話にとどまらず、人間同士の会話のように、複数の話者や音声以外の様々な音を含む複数の音を同時に扱う(完全多重)音声対話システムの実現に取り組んでいます。将来的には、人と音声対話システムが同じ空間を共有しながら、自然に協調できる基盤を築くことを目指しています。また、将来は研究職として、音声・音響情報処理の分野に貢献していきたいと考えています。

理工学研究科 多田 竣汰

作業解析に基づく力量推定と適応的作業指示を統合した組立工程管理手法の提案

製造現場の組立作業をリアルタイムに解析し、作業者の習熟や力量を多角的に評価する手法を研究しています 。本研究では属人的な管理から脱却し、詳細なデータに基づき個々に適した作業指示を自動生成するシステムの実現に取り組みます。将来は学術界と産業界の橋渡しを担う研究者となり、ものづくりにおける作業管理の標準モデルを確立させ、日本の製造業のDXを牽引したいと考えています。